真・恋姫†無双〜乙女繚乱☆三国志演義〜

メーカー
 BaseSon
発売日
 2008年12月26日
得点
原画
 片桐 雛太
 八葉 香南
 かんたか
 日陰 影次
 くわだゆうき
 さえき北都
 しのづかあつと
シナリオ
 K.バッジョ
 神代いづみ
 新井し〜な
 尾之上 咲太
 花七
 assault
 播磨与一
計測不可
ボイス
 あり(ヒロイン、一部男性キャラ)
価格
 10,290円
ジャンル
 乙女繚乱煩悩爆発歴史AVG


 シナリオ
目を覚ますとそこは見慣れぬ景色。突如三国志の世界へとタイムスリップしてしまった主人公が、そこで出会う少女達と共に乱世を鎮めて行こう、という話。

前作の恋姫†無双と舞台や登場人物は似通っていますが、一から作り直された新作ですので前作をプレイしてなくても問題はありません。内容も全く違っています。
三国志について全然知らないという人でも十分楽しめると思いますが、多少は人名やどんな戦いが起きたかを知っているとより深く楽しめると思います。

開始時に魏、呉、蜀のどの陣営に主人公が属するかを選択し、それによってシナリオの中心となるルートは決定します。どのルートもよく作られており、前作同様キャラクターとの会話が面白く主人公の独白は多くないので読み進めやすいです。

ルートが変われば共に過ごした仲間は敵に、相対していた敵は仲間になり、ヒロインの両方の姿を知ることができる点が人となりを掴みやすくしていると思います。どのキャラクターも魅力的に感じました。

ストーリーはどれもあまり無理を感じない進行で上手くまとまっていたと思います。
 グラフィック
原画は人数が多いですが、かけ離れていると感じるものはなく割と統一されている印象を受けます。

立ち絵で表情やポーズがコロコロ切り替わることが会話の楽しさに繋がっていると思います。なお、前作に出てたキャラクターの立ち絵や一部のCGは前作使用したものから利用されています。

CGは一人ひとりの枚数は少ないものの、全体で見ればかなりの枚数があります。主に要所で使われており場面を良く引き立たせています。
 サウンド
BGMはどれも雰囲気に合っており素晴らしいです。歌はオープニング、エンディング、挿入歌がありますがそれぞれ一度目よりも二度目、二度目より三度目と聴けば聴くほど良く感じます。とても良い歌でした。

ボイスは登場人物の多さや話の長さもあり膨大ですが何一つ違和感なく楽しめました。将が兵を鼓舞する際の号令は聴いていて奮い立つ感じで好きです。
 システム/演出
基本的に選択肢はありません。本筋を追いながら各キャラクターのシナリオを拾っていく形になっています。

戦闘は戦闘中に見られる説明を読めばすぐに理解でき、仮に負けてもより良い条件で再戦できるので詰まることなく進められると思います。ただ、軍師のシステムは前作より悪く軍師としての能力が低いキャラを選ぶメリットがないところは残念です。
また、戦闘中に敵の増援等による攻撃は多くありますが、味方はあまりありません。特にイベント的に見て負けられないような熱い戦いでは味方も行ってくれれば戦闘の盛り上がりも大きくなったのではないかと思います。負けてもより勝ちやすく戦えるとは言え、苦戦しつつも一発で勝つのが気持ち良いですからそういう要素も欲しかったです。
戦闘は二度目からスキップできます。

演出面はバッチリです。ここでこう来るか、と思えるタイミングの良さで盛り上げてくれます。ボイスが熱いのも大いに影響しているでしょう。

主人公の名前は変更不可、ディスクレス起動は不可となっています。今作では一度見たシーンは通常、Hシーン問わずすべて回想で見ることができます。これはとても良いです。
 Hシーン
回数こそ人数の多さでカバーしているものの大体が一人辺り二回です。二回のキャラでもそのうち一回はフェラのみだったりします。

フェラが非常に多い(約五割)ということは注意すべきだと思います。私はそれほど好きというわけでもないのでもう少し本番が欲しかったです。

3Pもちらほらあります。正直なところ、ほとんどのキャラが本番一回なんで物足りなく感じます。
 総評
会話が楽しく起承転結がある程度しっかりしたシナリオです。
三国志演義の話にはそれほどこだわらず、女の子との会話を楽しみたい人にお薦めです。
主人公が成長する点も良いです。努力をしてその陣営のために力を尽くそうとする姿は好感が持てます。

三つのルートがありそれぞれも結構なボリュームがあります。時間にして40時間前後でしょう。

不満な点はキャラクターが多すぎて一人ひとりは浅めなところでしょうか。全体として見れば相当なシナリオ量だと思いますが各キャラ個別の部分をもっと深く掘り下げてもらいたかったです。
戦闘はあまり期待しない方が良いでしょう。

とは言えすべて終えた今、感無量という気持ちです。
途中にいくつか不満があっても、最後に大満足な気分になれれば言うことはないです。

このゲームをプレイして良かったです。












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